糖尿病の食事での注意は?カロリー計算は?献立のポイントは?
糖尿病の治療で大切なことは、毎日の食事です。バランスやカロリーに注意して、食事を摂ることが大切になってきます。
ところが、治療のための食事だと思うと、「何を食べたらいいのかわからない」、「カロリー計算できない」などの悩みが出てくるのではないでしょうか。
食事は毎日のことなので、負担なく続けられるポイントを、現役看護師がお伝えしたいと思います。
糖尿病の食事で注意点は?
糖尿病と診断されると、まず食事制限の指導を受けます。そうなると、食べてはいけないものがあると思ってしまいがちです。
油や砂糖、塩分などの調味料、アルコールも控えなければいけませんが、食べてはいけないものはないのです。
食事では『控えたほうがいい』ものはあるけれど、『ダメ』なものはないのです。
この微妙な違いを認識しておくことが大切です。
また同じように、これを食べれば糖尿病に効く食事というのもないのです。
このことが、毎日の食事で勘違いしてはいけないポイントなのです。
糖尿病の食事 カロリー計算は?
あなたの1日の食事の摂取カロリー・単位数はどれくらいだと指導を受けていますか?
まず、毎日この量を目安にして下さい。それも1食でドーンを摂ってしまうことなく、3食でバランスよく摂ることが大切になります。
この計算が大変ですよね。まずは、食品の1単位の量を覚えてしまうことです。
・食パン 6枚切り1/2枚(30g)
・たまご 小1個(50g)
・豆腐 1/2丁(140g)
・牛乳 コップ1杯、牛乳びん8割分(120g)
・バター、マヨネーズ 大さじ1杯弱(10g)
肉や魚の適量がどれくらいかわかりづらいと思います。魚は切り身で1切れ分、薄切り肉で片手分ほどです。
また、ジャガイモやかぼちゃはご飯やパンの仲間になります。食べ過ぎないように注意しなければいけません。
糖尿病の食事 献立のポイントは?
定食のように、ご飯などの主食、肉、魚などの主菜、野菜ものの副菜、汁もののメニューになるのがベストです。
丼ものなど単品の献立は、栄養バランスが悪くなり、ご飯の量が多くなるので注意して下さい。
丼ものにするときは、丼に対してご飯は少なめにして、野菜サラダや野菜の煮物などを追加するといいです。
好きなもの、おいしいと感じるとついおかわりをしたくなりますが、おかわりはカロリーオーバーになってしまいます。おかわりだけは我慢して下さい。
また、柔らかめの食材、形態にすると、あまり噛まずに食べてしまいます。食感を感じられように食材を大きめに切ると、よく噛んで食べるので満腹感を得られます。
まとめ
食事は毎日のことです。制限食だと思うと、食事を作ることは苦痛になってしまいます。
忘れてはいけないことは、食べてはいけないものはないということです。
はじめは、カロリー計算が難しいと感じるかもしれません。腹8分目にして、バランスよく食べることからはじめて下さい。
それを意識していくうちに、カロリー計算もできるようになってきます。
食べてはいけないものはありません。無理なく食事作りを楽しめるようにしていきましょう。